犬小屋と化した中古一戸建て

投資用にと思ってポケットマネーで中古一戸建てを購入したはいいが、全然入居者が見つからない。
まぁ、この中古一戸建てを購入するときにもチラっと思ったことなんだが、
「僕、この不動産会社の営業マンに騙されているんじゃないか?」
確かに僕には金があった。
しかし、たぶん100人中99人は買わないであろう中古一戸建てを営業マンが饒舌に薦めるもんだから ついつい乗せられて買ってしまったのだ。
まぁ、その営業マンが僕のドストライクだったことも影響したのかもしれないが。
そんな中古一戸建てをもてあましている状態だったので電柱に張り紙をするという 古風な宣伝の仕方で入居者を募集してみた。
そしたら3日後に中古一戸建てのために用意した携帯に電話がかかってきた。
実際にその中古一戸建てにどなたが住むのかと聞いたところ「犬」という答えが返ってきた。
「え?犬って普通の犬ですか?」
「そうです。」
「・・・そうですか、わかりました。」
いろいろな不安要素が盛り沢山だが仕方ない。
中古一戸建ての家賃はしっかり払ってくれるということなので、このイレギュラーな状況を受け入れた。
貸すにあたって入所者を確認したらそれはそれは、人間よりもしっかりした犬だった。
首輪には「ホームズ」と書かれてた。

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